うしろ姿のビジュアルポスターという時点で、いわゆる凡百の「アイドル」とは一線を画したアーティスト、パフォーマーであるという事を、改めて主張しているようですが、
そんな事はファンならば、言わずもがなでしょうか。
公演毎に、曲目や演出、衣装、時には「間」まで微調整し、より良いモノをストイックに目指すPerfumeの3人とスタッフのプロッフェショナリズムに素直に感動し、
そして、国境、人種や階層、性別を越えて、受け入れられて、熱狂する様に胸が熱くなります。
苦言を呈するならば、
あくまで「ドキュメンタリー」という体裁故、致し方ない所ですが、
映画館の大きなスクリーンで観る「映画」としての評価には若干困る所。
冒頭のSXSWの映像は、劇場で体感出来る醍醐味がありましたが、
それ以降の真っ当な、時系列で追ったオーソドックスなドキュメンタリースタイルは少々物足りないかな、と。
しかし、そんなのは、この作品が切り取った素晴らしい瞬間や、Perfumeがツアーで成し遂げた偉業に比べれば、取るに足らないコト。
アーティストとスタッフとファンを繋ぐトライアングル。
「We are Perfume」のタイトルに込めらた意味合いを想います。
果たして、ラストのあ〜ちゃんの「決意表明」は実現するのか?
この作品を観た人、みんな、それを信じたくなるのではないでしょうか?