ミーミミ

ポンヌフの恋人のミーミミのレビュー・感想・評価

ポンヌフの恋人(1991年製作の映画)
4.0
『夢に現れた人に 翌朝必ず電話をするとしたら
人生は単純になるわ』

そうね。でも、そう単純にいかないのが恋愛よね。

美しい愛なんて、なまじ無いのかも知れない

改修工事で閉鎖中のポンヌフ橋

そこをねぐらにする眠れない男アレックス(カラックスの寵児ドニ・ラヴァン)が、失明の危機にある画家のミシェルに恋をする。

その恋は、激烈な愛情ゆえに支配的で刹那な側面を持つ。

フランスのお国柄か、酸いも甘いも舐めた恋愛観に、居たたまれない気持ちになる

そして彼女、ミシェルの気持ちが推測しかねて傷つく自分が居る

都会の中で味わう孤独たちがポンヌフ橋で昇華する

その橋でふたりが観た花火

その橋でともに舞ったダンス

そして雪の降るクリスマスの再会

なんとも劇的で狂おしく脳裏に焼き付く

観終わった時には、美しく記憶されている

不思議ね。あんなにもドロドロだったのに…
ミーミミ

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