ねぎおSTOPWAR

異邦人の河のねぎおSTOPWARのレビュー・感想・評価

異邦人の河(1975年製作の映画)
3.8
ヒロイン役の佳那晃子さんってこの映画の当時は大関優子って名前で活動していたんだね。一緒に出演する中村敦夫さんに見出されてデビューし、これもその縁で出演したのかな。

ストーリーは在日朝鮮人がアイデンティティを見出していくというもの。
もちろん現在では代も進み認識や諸々は変化しているからなあ、今の人はギャップを感じるだろうなあ。わしは1975年って9才だから、その頃の感じは覚えてる。
朴正熙パク・チョンヒ政権時の日本ですよ。暗殺事件の前。

・・ちょうど2023年末に韓国では「ソウルの春」という映画が大ヒットしていますが、1979年の暗殺事件時に起きたことが描かれています・・

当時日本はまだ隣国を思う余裕もないというか、経済的にももう少し経たないとね。まだ日本国内は右翼左翼、安保などが飛び交う時代でしたからね。

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そんな背景の映画ですが主演はジョニー大倉さん。
彼は在日朝鮮人です。しかし当時知る由もなく、元キャロルのメンバーという方がわしらにはちょうどいいです🤣
劇中彼が歌うシーンがありますが、耳に懐かしいんです。キャロルはもち永ちゃんですけど、ジョニー大倉の声なんだよなあ・・

そんな彼は親もなく、外登証を手に、出自を隠して修理工として生きる日々。
ある喧嘩?からケガを負いそこを同じく在日の女性に助けてもらうわけです。この女性が佳那晃子さん。そこから彼は「自分は何者なのか」を見出していくという話。

モノクロの画面が良い雰囲気です。

・・・ちなみにわし、娘と観ていたんですが、後半どうにも笑ってしまって・・。観様によってはコメディかってくらいすごいセリフと設定でした。
製作者にそんな意図はないわな・・でもすみません、ウケてしまいました😆