Naokina

ボーイ・ミーツ・ガールのNaokinaのネタバレレビュー・内容・結末

ボーイ・ミーツ・ガール(2014年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

この映画の主人公のリッキーはトランスジェンダーだ。
wiki先生によるトランスジェンダーの定義は「Transgender people are people who have a gender identity or gender expression that differs from their assigned sex.」
簡単に言うと、自分の生まれもった性別とは違った性のアイデンティティーを持った人たちのこと。
リッキーは女の子のアイデンティティーを持ちながら体は男の子で産まれてきた。

リッキーは最後には幼なじみでずっと自分の味方をしてくれていた最愛の友達であり、最後には最愛の恋人であるロビーと結ばれるけれど、作中の最初では温室育ちのお嬢様のフランチェスカに惹かれて実際、女の子同士のセックスだけれど、行為は男の子としてセックスする。

最後のクライマックスの部分で、リッキーが自分は男でも女でも何者でもないという言い争いをロビーとするけれども、人を性別ではなくその人の雰囲気、個性で好きになれるというのは、性別に捕われている人々よりよほど自由で色々な体験ができると思う。
ただ彼らの人生を生きにくいものにしているのは、心と人生の幅が狭い人たちだろう。そんな人たちはどこでもいる、だから強く生きて行くしかしかたないけれども。

散文的になってしまったけれど、言いたいことは、好きになるのが男でも女でもいいではないか。常識を恐れずにその人自身をみるべきだということをこの映画から学ぼうということ。
フランチェスカだって、彼女の婚約者だって、それをすることで自分と彼らの関係を改めて向き合うことができたのだから。
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