大人じゃなくても自分探しは必要で。
むしろ人生に色々あった大人にこそ自分と向き合う時間は必要なんだろう。
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映画の中でシェリルの弟が、I've acted as she is nothing to me but she was everythingとお母さんについて語っていたが、私も多くの人がそうじゃないんだろうか。
自分の両親がいなくても生きて行けるような態度をとってしまったものの、後で実は彼らが自分の全てだと気づく。
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シェリルの元夫のポールの深い愛にも感動した。
あれだけ壮絶な過去が二人にはあったのに、それなのに赦すことができる、少なくとも赦そう、相手に対する尊敬を持つこと、出来そうでなかなか出来ることではない、特に自分を裏切った相手に対しては。
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リース・ウィザースプーンは色々な映画に出演してきたけれど、アカデミー主演女優賞を獲得した『ウォーク・ザ・ライン』よりも、個人的にはこの映画での演技に鬼気迫る美しさがあったと思う。
この映画の脚本は、『アバウト・ア・ボーイ』や『ハイ・フィディリティ』で有名なイギリスの作家のニック・ホーンビィ。
単調になりがちなトレイルのドキュメンタリー部分を、人を惹き込むように書き換える力はさすが。
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最後に、心に響いたシェリルの言葉から:
"It was my life - like all lives, irrevocable and sacred. So very close, so very present, so very belonging to me. How wild it was, to let it be."