『聖なる犯罪者』のヤン・コマサ監督が、第2次大戦末期のワルシャワ武装蜂起を描いた、ということで、ぜひ見たいと思っていた作品。確かに録画した記憶があったので、録り溜めたビデオの山3700本を半年近く(!)探して、ようやく見つけました(そんな苦労するくらいなら、有料配信番組を買ったら、と言われそうですが💦)。
市街戦の悲惨さが超リアル。血と肉片が曇った空から降り注ぎ、戦車に撃たれた女友達がお腹に穴を開けて吹っ飛びます。まさに異次元のリアルさ。一方で、恋人達のキスシーンがスローモーションで大甘に描かれ、そのミスマッチ感が堪りません。そして『聖なる犯罪者』同様の突然のエンディング。ハッピーエンドなのかバッドエンドなのか分からず、視聴者はただただ五里霧中です。
さすがコマサ監督、母国の悲劇を重層的に描いて、一筋縄ではいかない戦争映画でした(苦労して見つけた甲斐がありましたぁ)。