映画武士道

NINJA THE MONSTERの映画武士道のレビュー・感想・評価

NINJA THE MONSTER(2015年製作の映画)
1.6
ストーリー&設定
戦国時代の世が終わり太平の世を迎えた江戸時代。
忍者禁止令によって忍者禁止令によって忍者だった者は全員捉えられ処刑さけされたという設定!!(え?!忍者辞めさせるだけでいいじゃん・・・実際の風魔の小太郎なんか忍者やめて盗賊やってたけど普通に捕まってたし。リアル忍者はそこまで強くないよ・・・余談ですがうちの先祖は伊達政宗の忍者だったらしいです。黒脛巾組といえばわかる人はわかると思いますが。実際は江戸時代は藩の国境沿いに住み今でも父の実家は県境近くです。半農の武士として生活してたらしいです。私が父の実家に行った際は土蔵に刀の鍔があったりしましたが既に刀や鎧はなく農家やってました。曾祖父の時代くらいまでは正月になるとお殿様の家系の方の家に挨拶に行っていたそうです)
話がそれましたが、その忍者禁止令から逃れた忍者の生き残りが藩のおとり潰しを回避するためにもののけがでるという危険な山を越えてお姫様を護送するというのがメインストーリーです。
ここまでの設定は無茶がありますが面白そう!って思って見てみました。
ここまでの発想は悪くなかったと思います。
ゾンビみたいなのを忍者がバッタバッタと派手な忍術を使ってバトルして倒していく・・・そんなバカ映画だったら全然良かったと思います。
問題なのは監督と俳優陣が真面目な人だったことです。
設定がかなり馬鹿っぽしそういうのを求めてみているのに、なぜか現場は真面目な時代劇を演じていて演出も真面目にしちゃってるのが大きな問題。
設定が相当おバカなのでいくらそういうのを求めてないし、無茶がある。
忍者役はあからさまな忍者装束を着てた方がバカっぽくでウケが良かった。
そして忍者は忍術使わねえ・・・まあリアルな忍者もそうだったからまあそうなんだけど・・・そしてイケメンの忍者役の人はお姫様役の人とまじめに時代劇を演じて感動ものにしようとしてる・・・
一方で敵は微妙なCGの物の怪が家臣団を理不尽に蹂躙。
修験者集団が現れて仲間になるのか?魔法使って戦うのか?とサイキックストーリーを期待しても空振りで仲間にならず。
それ以前を物の怪と忍者のバトルが設定的にウリになるはずなのに、バトル描写が本当にない。
正直どうでもいい忍者と姫の会話みたいなのが続いていきます。
(うーん真面目に演技してるしそれ時代はいいんだけどコンセプト的にそういうのもとめてないんだよなあ・・・)
そして最後まで興奮のバトルが行われることなく終了。
プロデュース側がおバカ映画を作りたかったけど俳優陣や監督は真面目な時代劇やりたかったので逆らって作ったんでしょうか・・・
おバカ映画を求められてるのに現場はおバカになりきれず、面白さのポイントがほとんどない作品になってしまった。

設定的に化け物が相手という時点で真面目にやったらだめだよ。うん。
ナルトみたいに派手な忍術使ってバーン!
見た目も外人受けしそうなあからさまな忍者ルック。
それでその中に感動ストーリーみたいなのをエッセンスで良かった気がします。
ある意味勉強になる作品。

でもこれは正直見ちゃダメです。
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