エアール

プラネタリウムのエアールのレビュー・感想・評価

プラネタリウム(2016年製作の映画)
3.0
ナタリー・ポートマンとリリー・=ローズ・デップ、
2人の美人が姉妹役で共演したこちらの作品。

降霊術やら、映画製作やら、
うまい表現が思いつきませんが
ひとつのテーマにどっぷりフォーカスが当たっているって感じではなくて
全体的にふわふわしてる印象を受けましたね。
結局のところ姉妹がもつとされる能力の真偽についても
重要視されているのかと問われれば
そうでもない気がしますし
姉妹の生活が一変するのと
そんな姉妹と特殊な能力、そして映画製作にのめり込んだプロデューサーのなんとも哀れな顚末を描いちゃいました、
で済んでしまうような気が。
衣装やセット、演出についてはそれなりにこだわりが伺えましたけどね。
ポートマンの美があるからこそ
余計に引き立つ部分もあって
その点はひとつ心が奪われたポイントです。


野心家で、仕切り屋の姉 ローラ、
内気で寡黙だが、好奇心旺盛の妹 ケイト、
アメリカ人霊媒師バーロウ姉妹として降霊術を披露するショーをやっては
お金を稼ぐ美人姉妹、
そんな姉妹がNYからパリへと。
自分たちの人生が大きく変わることになろうとは知らずに…


パリでの降霊術ショー、
魅せられる観客
ーー映画製作に携わるコルベンもまたそのうちのひとり、
私的な降霊会、
すっかり姉妹の美貌と能力に惚れ込んだコルベンは
前例のない心霊映画を撮ることを決心、
姉妹と契約し自身の豪邸に住まわせることに。

映像映えするローラ、
演者との芝居や製作陣らとのやりとりを通して得られる刺激だったり、表現の世界にのめり込んでいく
またコルベンにも特別な感情を抱くように、
陰気すぎるケイト、
ローラとは違い映画に出るシーンこそ限られるものの
霊感を持つとされる彼女のことが気になって仕方のないコルベンは
時にローラには内緒でケイトと降霊術を行うなど、着々と信頼関係を築いていく、
嫉妬を覚えるローラ、
それまで一緒にいることが当たり前だった姉妹は一旦離れ心にも溝が、
ケイトに突きつけられる予期せぬ運命、
正気を失っていることにさえ気づかない、金の無駄遣い、
中傷を越えて憎悪すら感じる周囲の冷たい態度と好奇な視線、…


ひとつの出会いが
少なくとも3人の人物の人生を大きく変えてしまった、
結末に幸せを見出すか、不幸と捉えるか、
さて、どう解きますかねぇ〜
エアール

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