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ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐのTOTのレビュー・感想・評価

3.2
型破りな作家トマス・ウルフと、編集者マックス・パーキンズを演じるジュード・ロウとコリン・ファースの演技のキュートなこと。
脇を固めるニコール・キッドマンとガイ・ピアースの配役もハマっていた。
ただ、やはりジュード・ロウでなくもう少し若い役者、たとえば当初名前が挙がっていたファスベンダーの方がトマス・ウルフのイメージかな。

作家の苦悩、作家と編集者による編集作業によって物語が生まれていく過程は一定の面白さがあり、加えて、家庭人パーキンズの描き方が魅力あり。
父が仕事を愛し、また娘たちもそれを理解して、父の仕事を、物語を愛しているように見えて、それがとても好きだった。
仕事と家庭、NYのオフィスと郊外の家、両方のパーキンズを描くことで、中盤のウルフへの激昂が効いてくる。

直線的で薄味な展開ながら役者は魅力あり、小道具のオチも想像はつくけど落涙したし、ウルフ、フィッツジェラルド、パーキンズの関係はブロマンスめいて楽しかったです。
ガイ・ピアースのフィッツジェラルド、セクシーで素敵だったなー。
ヘミングウェイのマグロプレゼントは豪快すぎだなー。
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