きえ

ドント・ブリーズのきえのレビュー・感想・評価

ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)
4.0
3人の強盗VS一人暮らしの老人の密室劇。
通常、犯罪の力関係は加害者>被害者である。その関係がもし逆転したとしたら?しかも出口を塞がれた密室で…。この作品の面白さはこの逆転の発想に尽きる。

ある理由から大金💰を手にしたと噂される1人暮らしの盲目の老人宅への強盗を決行した女1人男2人の強盗衆 。周囲は空き家+相手は盲目の老人=犯行は簡単かつ速やかに終わると思われた。ところが予想外の展開に…。まさにタイトル通り息も出来ない

お爺ちゃんと言っても今だ筋骨隆々の退役軍人。盲目と言っても何処に何があるかを目が見えるかの如く把握した究極のホームゲーム”我が家”。盲目だからこそ研ぎ澄まされた聴覚と臭覚。

そうは言っても3対1じゃん
そうは言っても目が見える方が有利じゃん
普通はそう思うよね?
しかし爺ちゃんを侮ってはいけない。
もうとんでもないジジイなのだ。
観客の私には何のとばっちりもないはずなのに88分間只ひたすら息を殺してた。

ジャンルとしてはホラーでは全くないんだけど、驚かせ方が(って言うかその時の効果音が)ホラーってる(^^;;
怖さの要素もテンコ盛りで爺ちゃんだけかと思いきやこの屋敷がとんでもない家だったりする。とにかく最後の最後まで貪欲に観客に恐怖と言う刺激を与え続ける作品。

全体的にはずっと息を殺しつつも大爆笑したシーンがある。『お味はいかが?』
このセリフが投げ掛けられたシーン(見れば分かる) エログロコントかよ〜(^^;;

この作品で学んだ事は、
女はタフである
女はしたたかである
そして強盗に入る時は入念な下見を!
です。

何やかんやで面白かった。
まさにアトラクション的映画🎬
まったり平和的な年末年始に刺激をお望みならオススメです👍
きえ

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