隣人が未解決の一家失踪事件の犯人であったら‥‥
誰がどう見ても怪しい香川照之（特に足首）。犯罪心理学の教授でありながら全く他人の心理がわかっていない西島秀俊。この2人を中心にミステリー色120パーセントに進行していく様はハラハラドキドキ。
ところがどっこい監督は黒沢清。
正統派のミステリーを描くことに途中から嫌気がさしたのか、中盤から意味不明の幻想ムービーに変わっていく。
後半部は、西島秀俊の、香川照之の、竹内結子の、藤野涼子の、マックスくんの、心象が映し出されているのかもしれない。
しかし、後半部を受け入れることができるかどうかが本作を好きになれるかどうかの分かれ目。
私は、西島秀俊や竹内結子の美男美女俳優のあざとい演技に辟易していたので後半部に救われた。（ファンの人すいません）
なるほど、この2人を使ったのはこの後半部を描くためだったのかもしれない。（外見と内面の落差）
見逃した『散歩する侵略者』が今更ながら気になりだしてきた。
