カトコウ

クリーピー 偽りの隣人のカトコウのネタバレレビュー・内容・結末

クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

久々に観た後にモヤモヤイライラした映画だった。

まず香川さんの怪演は素晴らしいというか安定のものだったと思う。そこは良い
独特の世界観というか空気感、撮影の表現とか監督の独創性があったし、好みではないけどそこも良いと思う

なんだかんだ気味の悪さというか胸くその悪さとか哀しい気持ちを呼び起こされる場面もあるから、まぁ影響力もあるのは認める


ただ、原作がどうかとかわからんからなんともなんだけど
シナリオやら展開やら、セリフやらがどうしても納得いかなくてなぁ

サイコパス=異常犯罪者
みたいなステレオタイプ的な言葉の刷り込みを押しつけられているところが反吐が出る

その短絡的かつ素人的な思い違いを、何より心理学の専門家を自称し、教鞭をとり趣味として好んでいるとまで語っている主人公が
ズブの素人みたいなセリフをここぞという時に吐くのが心の底から反吐がでる。

なんなんお前序盤で異常心理に強い興味と関心と理解を示そうとしとったやないか
その直後の出来事がトラウマになったんならなったで中途半端に首突っ込むなや。
そして突っ込むならもっと警戒心や洞察力や慎重さをもてや

主人公に限らずほとんどの登場人物の行動や感情に共感や理解が持てなかったし
行間やシーンの裏で実は納得のいく裏設定があるんだよとか言われたとしても
表に出ている部分で失望しかないくらい、登場人物たちが活きている感じがしない
物語を展開終息させるための装置にしか感じない


ていうか何よりサイコパスな犯罪者の異常犯罪!とかやりたいんなら
そのサイコパスな人物の立ち回りか異常性がみたいのよ
狡猾さとか、異常なのに人を操るカリスマ性とか

それをなんなんあの魔法の薬のお注射でなんでも解決って
筋弛緩剤とか麻薬的な酩酊を引き起こす薬だとしたって異常効果やし、あんな魔法的な薬で似て非なる世界でこちらの常識にはないアイテムならそれはそれであの薬を主にして物語を展開しろや!

霞む、という散らかるだろうが
物語の異常性の主役が!

洋画で名作がいくつもある異常心理犯罪者ものをやりたくて何にも異常心理犯罪者のこと理解できてないのがモロバレした作品しかつくれませんでした邦画は、感が出て恥ずかしさすら覚えるわアホか!


と寝る前に観たせいで苛立ちで悶々として変な夢まで観た。という意味ではすごい影響力の映画でした



最後に序盤に書いた点以外に
犬好きとしては最後の最後、犬くんの演技で加点1.0くらいです
カトコウ

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