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永い言い訳のsotaのレビュー・感想・評価

永い言い訳(2016年製作の映画)
4.1
Filmarks試写会にて鑑賞。

妻を突然のバス事故で亡くした小説家・衣笠幸夫(さちお、本木雅弘)。
同じバスに乗っていた妻の親友の夫でトラック運転手の大宮陽一(竹原ピストル)に被害者説明会後に話しかけられ、その後、彼の子どもたちの世話を買って出ることに。

大切な人を突然に亡くしたそれぞれが、簡単な言葉では片付けられない感情を抱えながら、支えあって、関係を新たに築いて、でもときにまた人を傷つけてしまって、それでもまた生きていく。

西川監督のティーチインがあり、今作は「育むこと」を描いていて、でも人間ってそんなにまっすぐに再生したり成長したりしない、という言葉が、自分が普段から感じていることにしっくりとはまって、とても印象深かった。

さちおと子どもたちの優しくてあったかいやり取りや、思わず口をついてしまう鋭利な言葉のひとつひとつにリアリティが溢れている。

人は、感じ方も、感じていることの発し方もそれぞれに違うけど、繋がり合えるし、ゆっくりと取り戻すこともできる。

それにしても、あーちゃんが可愛すぎです。
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