眠れないよ

永い言い訳の眠れないよのレビュー・感想・評価

永い言い訳(2016年製作の映画)
5.0
永い言い訳。愛してくれる人がいるからこそ、自分は誰かではなく代わりのいない自分になれるのかもしれない。みんな愛されたいよ。あたたかさと孤独が同居している映画。
髪を切らなくなってしまったり、自分の部屋は片付けなくなってしまったり。誰かに求められないとどうしようもなくなってしまったり。分かりやすい表現だけれど正直な表現だと思う。人生は他者。他者がいない世界では何もできなくなるししなくなる。寂しいな。

竹原ピストルが演じる男、ああいう男の人はとても苦手だ。不器用な部分ではなくて、まっすぐな部分。まっすぐで正直な人を見てしまうと、その明るさに充てられてしまう。羨ましくて妬ましくて、嫌になってくる。共感できるな。

観てから時間が経ったのでまた観よう。


深津絵里が海に映るシーンが美しい。
あの瞬間こそがすべてなのかもしれない。

自分を大事にしてくれる人を簡単に手放してはいけない。じゃないと、愛していいはずの人がいなくなる。
眠れないよ

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