本木雅弘さんの演じた不器用だけど愛のあるキャラクターが本当に本木さんってこんなパパなんじゃないかって思わせるくらいリアルだった。内田家の子供達はこんなパパと楽しく幼少期を過ごしたのかなと勝手に想像。
今まで自分のことだけで、人のことなんか愛したことなかった、たとえ妻でさえ、心から愛してなんかいなかった。そんな男が初めて誰かの為に生きる幸せを感じながら、自分の中にある矛盾や葛藤と向き合いながら成長していく。
子役二人の演技は、まるで本当の兄弟がそこにいるかのような迫力があった。特にお兄ちゃんとお父さんが深夜に喧嘩をするシーンは素晴らしかった。
愛とはどんなものか、愛とはこうであってほしい、西川監督の願いのような想いがじわじわと沁みてくる作品でした。