穂苅太郎

変身の穂苅太郎のレビュー・感想・評価

変身(2005年製作の映画)
1.0
隠れた愚作。クソ映画みいつけた!開始早々でクソがわかったが、最近はどうダメかを突っ込みながら見るのが楽しくて、途中で止めてあげないのだ。
第一にスタッフリングとキャスティングがダメ、撮影は監督の意向も多分にあるだろうが、撮影監督としてのクリエイティビティの領分はあるだろうに、とにかく無駄な円形ドリーカットの連続。本当に恥ずかしくなる。
次に音楽。使い方は監督、録音、音楽監督の罪で、これも大きく失敗しているが、肝心の劇伴も80年代の火サスかメロドラかというほどダサい。ピアノという音楽冥利に尽きる小道具が劇中重要なアイテムとして出てきて、本来ピアノ弾きの崎谷健次郎が我慢して終盤まで出さなかったというイキりはあったものの、ようやく出したピアノ曲がひどいというダサさの上塗りをかます。もちろん脚本、演出は言うに及ばず。この監督今作以降さすがに本編には声がかからずウルトラマンとか撮って、現在は何やら審査員だの講師だのやっているようだが、大丈夫か?
キャスティングは割とやりやすいだろう二重人格を全くできない玉木宏はジェームズ・マカヴォイの爪の垢でも喰らってろだし、権威だけで連れてきたもうしゃべれない北村和夫、なんで特別出演扱いしなくちゃなんないのさ釈由美子など、言ってみりゃ蒼井優以外とにかくひどい。
原作、WOWOWが良く出来ていただけに最後に見た今作は割が悪くて気の毒だが、愚作は愚作。
隠れた名作ってよく言うが、当然のように隠れた愚作もある。今後も途中で止めないで最後まで突っ込んで観ていくとしよう。
穂苅太郎

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