ポルりん

水をかけられた散水夫のポルりんのレビュー・感想・評価

水をかけられた散水夫(1895年製作の映画)
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世界初のコメディ映画であり、世界初の筋書きを含む演出がなされた作品でもある。

ストーリーは庭師が水まき中に子供に悪戯をされて、おしおきをするだけのもの。

私は本作をNHKスペシャル「映像の世紀」で存在を知ったのだが、正直微塵も面白いとは思えなかった。(興味深い作品だとは思ったが)
ただし、当時ロシアの作家であるマクシム・ゴーリキーが本作を鑑賞して、

「一人の少年が登場し、ホースの上を歩く。
庭師は少年を追い掛け折檻する。
でも何も聞こえない。
私は今のところ、リュミエール兄弟(映画の父)のこの発明を賞賛はしないが、その重要性は認識している。
きっと人間の生活と精神に影響を及ぼすであろうことを。」

といった感想を述べたらしいが、本作以上にこの言葉の方が印象的に感じた。
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