さーたん

レディ・プレイヤー1のさーたんのネタバレレビュー・内容・結末

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

近い将来としてのVRワールドをおそらく忠実に描いた世界を前提に、ゲームとリアルの交わりをアドベンチャー的に追求したストーリー。
やがて高解像のワールドが万人向けに実装される技術が叶えばそりゃ当然ニューヨークを舞台にしたレースでキングコングを暴れさせるだろうし、その他誰もが知るキャラクターを贅沢に使いこなせるのはスピルバーグ監督の名前があってこそかもしれないが、バーチャル上である人工世界の醍醐味の一つは人間が創ったフィクションを実現できることだろう。そういう意味でメタバース時代黎明期にこの大がかりな規模で映像作品が制作された意義がある気がする。
また、80年代趣味を織り交ぜて近未来社会の中に好感や親しみを持たせたこと、謎を読み解く仕掛けを「リアル」から探らせることなどでデジタルにない人間の内面に向き合うストーリー、プレーヤー同士の交流など仮想と現実の混ぜ方もいい。その境を見誤ってしまったのが敵の敗因でもある。
SF作品ならではの、マトリクスの向こう側を予感させる結末が良かった。あと彼女ができた途端にイチャイチャしまくるオタク感がちょっとリアル笑
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