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レディ・プレイヤー1のmatchypotterのレビュー・感想・評価

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)
4.2
やっぱりこの監督はすごい。

わけわからん有象無象がわけわからん世界で140分もかけて何する映画なのかと思ったら、死ぬほどシンプルなメッセージ。これが言いたいために全く逆のことを極め、逆のスゴさを見せつける。
超クソオタクでド変態で夢見がちで監督人生、いや、人生そのものがやや終盤にさしかかったSF、CG界の大巨匠が今これ言うか、と。
それ、自分に言ってるのか、と。

この人がこれを伝えたくてこれを作ったのか、とか考えちゃって変なスイッチ入って、まさかのこの映画でめっちゃ泣いた。
隣の席のカップルが不審がるほど、1人でグヂュグヂュ泣いた。

たぶん、このたった一言を言いたいんだ、協力してくれって日本や世界の複雑怪奇なキャラビジネスだ、権利者たちに、おたくの◯◯が好きなんだけど頼むから使わせて、死ぬほどある金とオタク魂をかけて見た目も妥協せずに忠実にやりますから、って言って彼の右腕左腕達が各国に、特にJAPANに来て回ったんだろうな。ある意味、例のヒーロー集団の映画よりも大変だっただろうに。

でもまぁそりゃ、使わしてくれるよね。
だって、作り手達のみんなの思いな気がするから。このおっさんならこれ見た人にちゃんとそれを伝えれるから。

それらをまとめて1つの壮大なRPGみたいにしちゃうんだから、このおっさん、やっぱすげーわ。

あの序盤のカーチェイスのシーン、キャラのお祭り騒ぎを走馬灯のようなスピード感で使い切ってもまだまだ出てくるって、すげーわ。
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