ジョン

レディ・プレイヤー1のジョンのネタバレレビュー・内容・結末

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

仮想世界を描いた映画の、まさに決定版。
なおかつボーイ・ミーツ・ガールの決定版でもあり、CGアクション映画の決定版でもあり、と文句の付けようナシの傑作映画です。

一言で言えば「ハリウッド版サマーウォーズ」。むしろサマウォが日本版ゲームウォーズというべきかもですが、それはまあそれとして。
主人公のウェイドは、リアルでは冴えないながらも実はゲーム内では一目置かれる有名プレイヤー「パーシヴァル」。この「いかにも」感が堪りません。
CG技術をフル活用して作られた古今東西のキャラクターが集うオアシスの世界も見事。洋ゲーっぽさ漂うフィールドをリュウや春麗が闊歩し、ディスコではジョーカーとハーレクインが空中ダンス、挙げ句の果てに最終決戦ではお台場ガンダムとメカゴジラ(デザインが違うのが惜しいですが)が取っ組み合うといったお祭り感も最高です。

この2010年代に「隠されたお宝を探す謎解き合戦」を大真面目にやっている、というのもまた最高。娯楽映画のなんたるかを分かっている製作陣だからこそ、このシンプルな素材が活きてきます。
主人公の演説、集結する見ず知らずの仲間達、悪の親玉との一騎討ちと、クライマックスにかけてのアツい展開も見逃せません。

一方で、老獪ながらもどこか子供っぽい愛嬌も感じさせるハリデーのキャラクター、「アノラックは本当にただのNPCだったのか?」と含みを持たせる展開、実は「案内人」だったオグデン・モローの小粋なおじさんっぷり、悪辣ながらも大事なパスワードを目に見える場所にメモしてしまうなどどこか間抜けなソレント……などなど、大人サイドの描写もまた秀逸です。

リアルタイムで劇場視聴できなかったことが悔やまれる傑作。リバイバル上映しないかな……。
ジョン

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