高橋早苗

レディ・プレイヤー1の高橋早苗のレビュー・感想・評価

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)
3.6
・・・一番、観ないタイプの作品。
だってスピルバーグですよ。VR世界の話ですよ。
あなろぐゲーセンですら、全く遊べない私w
↑いやマジで

予告編は見かけていたけど
まー観ないやろ。とタカをくくってた

なんで観る気になったかといえば
「THE SQUARE 思いやりの聖域」を観て
あの、どんどんおかしなことになっていくキュレーターの彼の姿を見て
・・・VR世界は、同じことやってんじゃないの?と感じたわけ

現実世界で 背中丸めて小さく生きてて
仮想世界で 堂々と振る舞い 敵を倒すのは

いい人ぶって 人助けして(社会に貢献して)
大事なもの取られたら 本性が出てくる
その本性に合わせて 目の前の現実が いい人から やな奴に変わってく…

同じやん!
これは確かめねば!と
勇んで観に行きましたw

☆☆★


現実世界では 叔母の家に居候の主人公ウェイド
叔母は スラムから出て行くことを夢見ながら
オアシスに金をつぎ込み 甥を殴るような男と なぜか別れない

彼も彼で 秘密基地みたいな穴倉と
オアシスの中だけが居場所


“想像したことが現実になる世界”とはいうものの
気になる彼女がいても リアルを知るわけじゃなし 何もできない

ただ、誰よりもオタクだった彼は
オアシス創始者ハリデーにも詳しかった
そのオタクさが 莫大な遺産争奪戦を勝ち進む鍵になるのね^_^


オアシスの中は
あのキャラ このキャラ あのシーンこのシーン 名場面集か?ってな騒ぎですが

私にはまるで、スピルバーグが関わった過去作品のキャラ達が
入れ替わり立ち替わり 姿を変えて登場しているように観えましたわ


「プライベート・ライアン」の
仲間を残して自分だけ帰還できないと居残る ライアン二等兵


「A.I.」の
最期まで、愛情を求め続ける 少年型ロボット・デイビッド


「激突!」の
物言わず執拗に追りくる 大型トレーラー


・・・これ以上並べても並べただけになっちゃうんで もう言いません(´∀`*)


後は お約束?通りの ハラハラドキドキ
最後は甘く締めるわけだ♪
(ハン・ソロかと思ったわ←ここだけルーカス?)
…週中2日、オアシスから人を締め出して、リアルに愛し合おうぜ♪もいいけど

今の荒廃したリアル世界を変える発明した人に何か♪と募ってくれた方がより嬉しいなぁ
…なーんてツッコミなどドコ吹く風

主役二人のアバターが どこから見てもディズニーかピクサー顔にみえちゃうのは私だけ?
…なーんてツッコミもドコ吹く風

ノーランの命令でウェイド達を追う 前髪パッツン部下が
「ブレードランナー2049」のラヴ、3レベルダウンみたいに見えるのは私だけ?
…なーんてツッコミも もちろんドコ吹く風で

オアシスは今日も
勇者を待ってる

リアル世界は いまを生きるあなたの 勇姿を待ってるの(´∀`*)


…あっ、スピルバーグなんですから
もちろん勿論、どんなツッコミだろうがすべてが狙いすまして、いらっしゃいますよね?
高橋早苗

高橋早苗