ぶちょおファンク

レディ・プレイヤー1のぶちょおファンクのネタバレレビュー・内容・結末

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

序盤★2 中盤★2.5 終盤★3

地上波吹替放送にて観たので
おそらくカット版だと思われ、
ノーカット版での感想ではないので悪しからず…!

単純に飽きることもなく、
70年代から現代までの
ポップカルチャーをふんだんに盛り込んで面白かったけど、
やはり“ヒトを描くのが下手”な
スピルバーグらしさを感じてしまうクオリティーではあった。

“現実”の大切さを訴えつつ
映画内の現実描写は希薄でリアリティーはなく弱い。

序盤のアクションで感じたのは
“3Dや4D”を意識したつくりで、
こういうのってあくまでも映画というエンタメにおいて“おまけ”要素でしかなく、
“2D”で普通に観るとなんかイマイチ感をオレは覚えてしまう。

変に音楽が80年代前後なのに違和感があり、
確かにテレビゲーム、特にアメリカではアタリのゲームをリアルタイムでプレイした世代に馴染み深いのは70年代後半から80年代前半までの音楽ではある。

しかし近未来生まれの主人公らのバックで80年代の曲が流れる意味が不明で、
それはアニメの『ガンダム』や『AKIRA』然り、
映画の『シャイニング』や『B.T.T.F.』や『アイアン・ジャイアント』等々も然りで、
なんであの時代に“レトロ”が持てはやされているのかが分からない。

レアアイテムとしてそういうレトロなモノが重宝されているのなら
もう少しその辺についての描写をすべきで、
それらの懐かしさは“現在”の観客が覚えるものでしかなく、
例えるなら“笠置シヅ子”の曲が流れ、“のらくろ”や“月光仮面”がこのようなカタチで出てくるようなもんだと思う。

そこに意味を持たせるのなら、
近未来において
“70年代から80年代”は
特別な年代としてオタクやマニアらには崇拝されているという設定が必要ではないでしょうかね?!

インベーダーゲーム等をテレビゲーム第一世代とするなら、
ファミコン全盛期を体験した第二世代のオレなんでゲームもするし、
音楽は90年代と70年代が好き、
映画は年代関係なく観てるので
この映画は大変に面白かったです!
ただ傑作とまではいかない。

2020年135本目