キネマと海月

素晴らしきかな、人生のキネマと海月のレビュー・感想・評価

素晴らしきかな、人生(2016年製作の映画)
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★あらすじ★

広告代理店経営者として輝かしい経歴を持つハワードは、最愛の娘を失ったことによって人生が一転、悲しみに暮れる日々を送り、会社にも危機が訪れていた。
良き仕事仲間であり友でもあるホイット、クレア、サイモンはそんな彼を心配し、また会社の危機を救うべく行動をはじめる。
ある時からハワードの前には性別年代人種も違う「死」「時間」「愛」を名乗る者たちが現れ、自身の意義を受け入れるよう問いかけをするようになり…。

★感想★

ハワードを悲しみから救うべく行動しているようで実はホイット、クレア、サイモン自身の救済もしているというところが巧くできた構成だなと思いました。これによりハワードの個人的な悲しみ、抽象的で哲学的な「死」「時間」「愛」について観るものそれぞれの境遇でより具体的で身近なものに自然と置き換えて共に感じ考えられる扉を開いてくれています。
並べ続けたドミノが一気に倒れていくように全てが繋がっていく瞬間を物語と一緒に観るものも理解し分かち合えるはず。
映画としては少し説明過多なのかも知れませんが折に触れて見返したくなる親切で温かい一本です。

★オススメ★

悲しみから立ち直ることができない人。
「死」「時間」「愛」に憤りを感じている人。
幸せのおまけについて知りたい人。
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