短評
孤独なガンスリンガーは、この後蝙蝠男にやられてムショにぶち込まれたわけですね。そして、悪党集団のリーダーに……
冗談はさておき、20年以上もかけて執筆され続けたスティーヴン・キング渾身の大長編を90分というコンパクトサイズで映画化。原作ではローランド対ウォルターは、年月に年月を重ね、また仲間とともに繰り広げられるはずが、まさかの少年ジェイクと2人がかりで倒しに行くという強引すぎる展開に。
ダークタワーもほぼ説明無しで、イドリス・エルバのスタイリッシュガンアクションが炸裂する終盤までは世界観やキャラの説明が延々と続く。ラストバトルの熱量が全編続けばダークファンタジー映画史に残る作品になり得たかもしれないし、本作に関しては3部作なり、ドラマシリーズなり、時間をかけてじっくりと作り込むべきだった。
