竜平

マグニフィセント・セブンの竜平のレビュー・感想・評価

マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)
3.7
とある田舎町を牛耳る悪徳実業家を成敗するため、今ここに7人の荒くれ者が立ち上がる、という話。

ストーリーとしては、言ってしまえば本当にこのあらすじのまんま。誰がどう見ても悪ってな奴らを正義で以って懲らしめる、その様をこれでもかと言うほどストレートに見せてくれる、気分爽快系のエンターテイメント映画。黒澤明監督の『七人の侍』を原案とした『荒野の七人』、そのリメイクとのこと。まぁそっちは見てないもんで比較はできないけども、まずデンゼル・ワシントンを筆頭にクリス・プラットやイーサン・ホークなどなどじつに男臭い連中が勢揃い。どの人物もキャラが立ってるし、風貌からすでにかっこいい。それぞれのちょっとしたエピソードや過去にまつわるドラマというのもいいスパイスになってたりして。そこに掛かるのが西部劇特有の雰囲気、華麗な銃捌きや一触即発の対決、にとどまらず無双系の豪快な立ち回り、そしてドヤ顔。こういったものに問答無用で惚れ惚れしちゃうのは男だからなのかなどうかな。何度も言うけども、文句なしにかっこいいのである。

わるく言えば御都合主義なんだろうけど、王道みたいなものを見届けるのもこの手の映画の醍醐味なのかなと。もちろん犠牲や悲劇も付き物。序盤の仲間集めのくだりだけほんのちょっと我慢、決戦が始まったらもうあっという間、気づいたらエンディングという感じ。息抜きにピッタリの一本。ピーター・サースガードがいい悪役ぶり。そんでヘイリー・ベネットがエんロい。
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