スカイ・フェレイラの名前がオープニングで出てきて「は！？」と思ったらお母さん役だった。ベイビーにとって母親の歌がどれだけ重要で自身の根幹になっているのかを考えると納得のキャスティングではあるけどかなりびっくりした。キャラクター造形がとにかく巧み。ケヴィン・スペイシー扮するドクの最後の行動も、一瞬御都合主義に見えて、甥を可愛がってたり、序盤でガラの悪い奴らに馬鹿にされたベイビーが自分の凄さを披露して見せた時にドヤ顔してたりしたのを思えば、キャラクターとしての一貫性が損なわれてはいないのが分かる。伏線には見えないものが実は伏線になってたっていうのが好物なのでそういう仕掛けが至る所に散りばめられているのも良かった。
