このレビューはネタバレを含みます
ベイビーがドライバーというグレーゾーン?から人殺しへときちんと手を染めてしまって心配したけれど、最後の最後で逃げなかったから、きちんと幸せを手に入れられていて最高のハッピーエンドだった。
最後の最後で助けてくれるボスがいい。あの場で"逃げろ"と言えるところにその道の覚悟を決めている人という感じがしてカッコよかった。昔を思い出したって…ボスにも愛した人がいたんだなぁ…🫣熱い。ボスも人間なところが好き。
ブディもいい人だった。でも愛する人を奪われた時に通さなきゃいけないものが彼の中であったんだろうな。彼目線から見たらベイビーへの復讐は正義だったんだろうけど、復讐は復讐。成功してたら悲劇しかない映画になってた🎬
デボラのベイビーへの愛。いいなぁ。午前2時と言われて少し不安そうに一人ダイナーで待っている時の健気さが、3人の友達を連れてきた時の立ち振る舞いに聡明さが、一度も迷わずベイビーと一緒に逃げ、ポリスに挟まれてもなお一緒に逃げようとした姿に愛の大きさと覚悟が見えた。そして最後法廷の場でも毅然と証言して正攻法でベイビーを取り戻すために戦っている姿すらかっこいい。
あの証人たちの証言の場面とてもよかったな。
でも郵便強盗の後のバッツを殺した時は確実に殺意があったよなぁとも思う。あの時は警察を連れてきて計画が崩れることへの動揺でなく、自分の顔が割れたことへの動揺で自分の身が危ないと感じたからこその行動だったんだろうなと。
別に5年の服役を終えた後再犯をするとも思えないし、バッツは殺されても当然と思う人もいるのかも知れないけど、その罪の意識に後々襲われたりしないかしら。
でも全て脅されて圧力をかけられた状況でやらされていたのだから、ベイビーの罪というわけではないのか。
それまでは犯罪だけど難なくこなしてたから自分の身を守る必要がなかっただけで、いいように使われっぱなしだったけど,デボラとの幸せを夢見るようにもなって自分の身を守る必要もあるし、必要な状況になったのだから、自分のために行動するのは自然なことだったのかもしれない。
音楽と映像の合わせ方がピッタリとハマって気持ちいいしかっこいい😎
そしてただ犯罪に手を染めていって幸せを手に入れられなかったバッドエンドでもなく,2人で逃げて都合のいいハッピーエンドにするでもなく、社会的にも倫理的にもハッピーエンドの気持ちいい終わり方の映画だった。
余談だけど、デボラと逃げてる時に車も音楽もないって言った時にきた、赤い車の2人組なんか好きだったな🚗笑
なんだろう、あの小物感すぎない愛おしさのある仲良しコンビみたいな感じ…笑