もうやん

ベイビー・ドライバーのもうやんのレビュー・感想・評価

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)
3.8
クルマ好きにとってはたまらない、好きなタイプの映画だ。
のっけからガンガンにカーチェイスでシビレる。
逃がし屋「BABY(アンセル・エルゴート)」が主人公の映画なのだが、どうも若造で頼りない。
逃がし屋、運び屋っていうと、どうしてもトランスポーターのジェイソン・ステイサムとかdriveのライアン・ゴズリングを思い出してしまうのだが、カジュアルな格好でiPodを手放せず不似合いなサングラスをかけるベビーフェイスの彼のことを、頼りがいのあるドライバーとは到底思えなかった。
しかし軽快にノリのいい音楽に乗せて操るそのドラテクは確かなようで、そのギャップがまたいい。
一応の信頼を得ているボス(ケヴィン・スペーシー)への借りを返しながらドライバーという形で強盗に加担しているが、いつか抜け出したい気持ちがあり、デボラ(リリー・ジェームズ)といい感じになって、一緒に街を抜け出そうと誘う。
てか、リリー・ジェームズ可愛すぎっしょ。
本当に典型的なレストランで働くブロンド娘のデボラが可愛くってたまらんかった。
一発で持ってかれたわ。
まあ、それはともかくとして、根っからの悪人ではない、どちらかというと優しいBABYは、自ら手を下すような人間ではないが、トラブルからどんどん深みにはまっていく。
警察からは追われ、仲間からも狙われる後半の展開が、グッとスピード感を増して盛り上がっていき、ついにはもう後戻りができなくなってしまうが、そんなときの複雑な感情に激しく同情というか感情移入していき、何とかBABYとデボラに助かってほしい、逃げ延びてほしいと思ってしまった。
結果はどうあれ最後はスッキリする結末だったと思う。
総合的にバランスのとれたいい映画だと思う。
もうやん

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