ナコ

バービーのナコのネタバレレビュー・内容・結末

バービー(2023年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

バービーから次元が上がって人間になる。

冒頭に2001年宇宙の旅のパロディを持ってくることでバービー人形とのギャップで笑いを誘っているのかと思っていたが、最後の人間になるシーンまでちゃんと2001年宇宙の旅で、観終わってみるとバービーは2001年宇宙の旅をモチーフとした映画でしたね。
2001年の文脈を作品の言語として扱ってバービーの物語と絡めていたのがすごく良くて、興奮しました。2001年宇宙の旅が観たくなったし、2001年を観た後にバービーを観たくなりました。

作中にさまざまな小ネタがあり、その全てを拾い切ることはできなかったけれど、お父さんのduolingoのところでめちゃくちゃ笑った。伝えたいことがたくさんある映画で、「マーゴット・ロビーが言っても説得力がない」のシーンではきっと2013年のキャリーにも言いたいことがあったのだろうと思いました。

笑いとシニカルさのバランスが絶妙で、バービーと同じく理不尽な現実を乗り切るために必要な映画だと感じました。
あと親子がめちゃくちゃ可愛い。お母さんがバービー人形で遊んで、暗くて変なところがあっても最高にクールですよね。

バーバラの今後に幸あれ!
ナコ

ナコ