なお

バービーのなおのレビュー・感想・評価

バービー(2023年製作の映画)
4.0
この映画が刺さった人には、クリステン・R・ゴドシーの「あなたのセックスが楽しくないのは資本主義のせいかもしれない」がおすすめです。女性の力はまだまだこんなもんじゃない、もっと大きな可能性があるのだ、と元気がもらえます。

ケンが涙を流して、弱音を吐くシーンが印象的でした。男だって、泣いていい。弱音を吐いていい。だって女はそうして生きることを許されているのだから。
女は弱い、だから守らなければならない、の裏側には男は強くなければならない、という業が潜んでいると思います。だから男の人は強いフリをしないといけない。本音を言えない。男同士腹を割って話す、はどこまで本音を話しているのでしょうか?
狐と狸の化かし合いを続けて、他人の本音に触れることが少ないから、誰かの気持ちを想像したり寄り添ったりすることが難しい。男の人は共感力が少ないと言われる所以はこれでは?と思いました。

そんな業は吹っ飛ばして、楽に生きれたらいいのにと思います。
体由来のことを除けば、男にできることは、たいがい女にもできます。
それは逆も然りなんです。
女ができることは、男もできる。

そうして対等に生きれたらいいなと思います。
なお

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