きーたん

バービーのきーたんのネタバレレビュー・内容・結末

バービー(2023年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

定番バービーで何が悪いの?って思っちゃう。
何者でもないバービーがいてもいいと肯定しておきながら、「あたしってなに…」となる定番バービー。
そのへんのニュアンスの違いがあたしには理解できなかったや。

女性を見下してる男はまずこの映画を観て女性の不満や苦悩を知るのはアリかもねとは思うけど、結局は女性優位の社会に持っていきたいのかな?って印象。

男にはゴッドファーザーの話をしておけばいいとか、運動できないふりすれば男は喜んで教えたがるとか、普通に男に失礼じゃない?
バービーランドがケンダム化したことで一度は女性が洗脳されたけど、結局その洗脳を解く方法は色仕掛けなんだよ。おそろしいわ。

女が男を「ほんとバカだよねー笑」って茶化すのはありなのに、それを逆にやられたらいつも女はブチギレる。
男性というか他者へのリスペクトなしにフェミニズムの向上ってないよ。人間愛を知らずして性別について語れますか?って。

しかも完璧でセルライトのないバービーを誰も肯定しないのよ。
なんだろう、めちゃくちゃ綺麗なバービーが「あたし全然綺麗じゃない😭」と自分の変化が恐ろしくて泣くシーン。なんかああいうの気持ち悪いんだよね。だってブスが喜びそうじゃん「え!バービーまじでそんなことないよー🥲🩷」って。

あたしはセルライトがなくて老けなくてめちゃくちゃ美人でムラのないブロンドヘアーのバービーが好き。
個性も美しいけど誰よりも突き抜けて美しいことはもっと褒められるべきだと思う。

ただラスト、ひとりの何者でもない女性として婦人科へ行くのはよかった。
それは人間として女性として生きることを選んだ大きな一歩だと思うんで。
バービーがそうしたいならそうしてほしい。色々勝手なこと言ったけどあたしはバービーの人生を応援します。


冒頭2001年宇宙の旅から始まり、ところどころ色んなオマージュがあって面白かった。
哀れなるものたちでも思ったけどこのバービーも、今の裏トレンドはオズの魔法使いなのかも。