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バービーのmemのレビュー・感想・評価

バービー(2023年製作の映画)
3.2
世界の作り込み、素晴らしかった。ただ、ファッションの方を取りすぎて、そちらだけに目が向く鑑賞者も多いような気持ちになる。逆にそれこそが最も痛烈な批評性を持っているのかもしれない。(観られない分には始まりさえしないという点で鑑賞者の母数が増えるのは大いに歓迎というのは前提)

《哀れなるものたち》を観てしまった後だったので、なんとなくフェミニズム的メッセージ性としてのチープ感が否めず。
この題材と斬り込み方を持ち込むのであれば、もう少し別の方法で掘り下げられたはず。深みに触れているようで核心には触れていなくて、まさにバービーのように明るくプラスチックのような表面性でのとりあえずの解決に過ぎない気がした。少し期待してしまったな。
明るすぎるものはある意味、毒薬。
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