フランク・シーランの告白本
「I Heard You Paint Houses」
家のペンキを塗るとは、人を殺した時に飛び散った血しぶきをペンキで塗って隠すことを意味するスラングなんだそうな
つまり職業殺し屋
実在した人物の回顧録
このギャング映画、キャストがとんでもないことになってる
まるで『ヒート』ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノ
私的には『ホーム・アローン』ジョー・ペシ
脇を固める俳優も光ってた
『タクシードライバー』よりも『レザボア・ドッグス』『パルプ・フィクション』よりも『スモーク』の時のが一番好きです。ハーヴェイ・カイテル
出世したなあとしみじみ思った『スナッチ』の印象が強いスティーヴン・グレアム
この小難しそうな口元は見たことある『X-MEN』のローグ役アンナ・パキン
残念なマット・デイモンことジェシー・プレモンス
キャストの凄さに圧倒されまくり
豪華すぎるだろう
あと長さね。この人にギャング映画撮らせたら長尺になりがちなマーティン・スコセッシ監督。その作品の中でも群を抜いて長いんじゃないかな。209分て‥。長くても飽きない作りになってるのはやっぱりすごいなと。
特殊メイクっぽさが全面に出てしまいがちな若さと老いをCG加工で自然に見せてある。作中で違和感を感じない。技術の進歩を感じました。
暴力の時代
ロクな死に方をしない登場人物たち
人を殺めるということ
後悔と赦し
一貫して回顧録のスタイルながら、ラストの一連の贖罪だけが、ぼんやりとした輪郭のまま、何かを伝えようともがいているように思えました。終始、男の目線からだけで描かれていますが、ペギーの目だけが異質で、見るものに訴えかけてきます。それこそが、監督が伝えたかったことなんじゃないだろうか。長いけど面白かったです。