茸のうち

アイリッシュマンの茸のうちのネタバレレビュー・内容・結末

アイリッシュマン(2019年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

マーティン・スコセッシ×ロバート・デ・ニーロ×アル・パチーノ×ジョー・ペシで外すほうが難しいのかも笑 この豪華なメンツが揃ったってだけで後に語り継がれるレベルよね。メインの3人全員オスカーノミニーも納得。個人的にはスコセッシ作品の中でも『ディパーテッド』の次に好きだった!

『ゴッドファーザー』『グッドフェローズ』『ヒート』『ワンスアポンアタイムインアメリカ』頭をよぎる作品がいくつもあるけどスコセッシの出したマフィア映画の最終回答がこれ。
忠誠、裏切り、バイオレンス、それ以上に裏社会の男の生き様がまさに栄枯盛衰そのものって感じでよかった。そしてそれをまた往年のレジェンド俳優達が演じているってのがたまらん。
3つのタイムラインがあるおかげで退屈せずに見れた。テレビで流れる実際のニュース映像で時の流れを感じさせる演出も面白い。

ノンフィクション作品っていうのがとても深い意味を持ってる作品。作中フランクからついに語られることはなかったけど、この作品がある時点で全てを告白したんだよなぁって思うと感慨深い。
でも全て事実だとしたらアメリカ史マフィアで真っ黒過ぎる。特にJFK関連なんてこんなあっさり出てくるような話かよと思ったり。なんならそれ題材に映画作れそう。
最後まで沈黙を守り抜いた真実のはけ口を、家族でもなく、友人でもなく神の赦しに頼るっていうのはいかにもスコセッシらしい。

ジミーを殺すシーンは
『ゴッドファーザー2』思い出した。兄弟や恩人であっても必要とあらば殺さざるをえない世界。
ラストシーンのドアを少し開けといてくれってのも色んな読み方できるよね。間違いなくジミーとの下りもあるけど、最後のラストカット誰も見舞いに来ない中観客だけがフランクの姿をみてるんよな。

にしてもニューヨーク5大ファミリー時代とかいうエピソードの宝庫やばすぎ。
長いのとキャラ名多いので休憩入れられるNetflix配信はありがたかった。

"You know what this means"
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