このレビューはネタバレを含みます
REVENGE(復讐)！
届けられた本の包み紙で指を怪我をするシーン…その時からもうこれは復讐の物語である事が暗示されている。
本の大筋はトニー、スーザン、インディアの3人家族が車での走行中に運悪く悪質ドライバーに絡まれ、トニーを残して妻子はレイプされた後に殺される。
トニーは復讐を決意し、肺癌で余命1年の刑事と共に実行犯3人を追い詰めて行く。
全編に渡ってトニーとスーザンに起きた出来事を暗喩するような作品、正に「作家は自分の経験に基づいた物しか書けない」。
そして最後に本の感想を伝える為、と口実をつけてあわよくば復縁を図ろうとトニーに会う約束を取り付けるスーザン…しかしトニーは現れない。
「失ったら二度と戻らない」、トニーからの愛を失ったスーザンへの復讐はここに完成した。
という物凄く単純な見方をしてしまったのだが、考察サイトを見てみるとなんだかもっと深いメッセージ性がありそう。
冒頭の肥満女性が裸で踊るシーンやアート作品にも、、もっと私に知識があれば！！😫
示唆的で知識がないと補えないシーンも多くあり、作品の奥深さを理解する事は中々に難しいが、それでも気付いたら物語に入り込んでしまう不思議な魅力に溢れた映画だった。
