烏丸メヰ

メキシコ・オブ・デスの烏丸メヰのレビュー・感想・評価

メキシコ・オブ・デス(2014年製作の映画)
1.5
15分の激長エンドロール。
心霊や怪奇の「恐怖」より、グロや汚物の「生理的嫌悪」を抱かせる作り(+エロ)のホラー。
ゴアあり倫理的変態ありで、どの話も“汚物を見てしまった”的な汚い後味の悪さが残る。
汚物やグロ系のAVってこんな感じなのかな、という印象。

ひねりほぼ0の構成(ヤバい感じで出てきた奴は普通にヤバいキャラだし、××ですよと言われたらその通り××が起きる)、汚物にドン引くのをおかしみと捉える子供のセンスをまだ持ちつつ色気づいてエロとグロをありがたがる中学二年生的な“見せ(これ見よがしの汚物や血見せつけ)”は、完全に人を選ぶ。

治安悪め+メキシコの題材、はお国柄が出ていて個性ではある。
変態性と倫理的・画的な生理的嫌悪の「気味悪いなキモいな嫌だな~」をホラーと捉えてる価値観が私とは合わなかったので汚いばかりで怖くはなかった。
ただ、所々ポストカードにしたいくらい美しい風景ショットには感嘆してしまった。
烏丸メヰ

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