まさなつ

ストーンウォールのまさなつのレビュー・感想・評価

ストーンウォール(2015年製作の映画)
3.3
「ストーンウォールの反乱」のことや、この映画公開時のアメリカでの反応を知っているかどうかで、印象が変わる作品。私は知らずに観て、後から知りました。

大作イメージの強いローランド・エメリッヒの別の顔ぐらいの認識で鑑賞。彼も同性愛者とのこと。

LGBTの人々への偏見や差別は、今も根強くあるとは言え、1960年代後半はもっと厳しい状況だったと思われます。そういう時代を背景にニョーヨークで起こった事件をクライマックスに描かれますが、事件を描くというより、どちらかと言えば、一人の青年の成長物語としての印象の方が強いです。
そういう意味では普通には楽しめますが、LGBT関係の作品は、繊細であったり、力強かったり、切なかったりと、最近はとても素敵な作品が多いので、それらと比べるとちょっと弱いです。主役の青年は田舎の幼馴染みへの思いがあるのですが、最近観た「ハートストーン」のようには、もう一つ切ない思いが伝わってこないです。

そんな中で、彼がニョーヨークへ来て初めて知り合いとなったゲイの青年を演じた、ジョニー・ボーシャンが印象に残りました。

この映画への批判は映画を観てから知りましたが、なるほど、ちょっと残念な気はしました。
まさなつ

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