まさなつ

神々のたそがれのまさなつのレビュー・感想・評価

神々のたそがれ(2013年製作の映画)
4.0
とんでもない!、、で溢れかえっている。ついに観てしもうた^^;

糞尿まみれなゴミ溜めをひたすら彷徨う3時間は、苦行以外の何ものでもないです、はい^^; もし、何かの罪で3時間の罰を与えないといけないならば、この映画を観せるのがよいのでないか^^;

そう思わずにはいられない、トラウマな世界は、まさに唯一無二な存在として圧倒的に迫ってくるんです。モノクロなのがせめてもの救いか。見たくないものに溢れているのに、画面に映る物も演じる人々も動物達も、見事にその世界の存在になっている。でも、意外にも不快感はあまりない。それは、単に不快を煽る様なあざとさがなく、細部に渡るまで真剣に作り込まれているから。映画を超えて妙にリアルなのは、実は現実世界の表面の皮を剥いで炙り出してるから?メタファーってヤツか^_^ ゲルマンさん、よくこんな世界を作り出したな。アッパレ!^_^

とは言え、そのうち慣れるんじゃないか、なんて甘い予想は無惨にも、、最後まで慣れなかった^^;、、こんな映画は「ソドムの市」以来。

これ原作がストルガツキー兄弟なんですね。哲学的SFの最高峰タルコフスキーの「ストーカー」もこの方々です。とんでもない兄弟!
まさなつ

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