Romicov

ハッピーエンドの選び方のRomicovのネタバレレビュー・内容・結末

ハッピーエンドの選び方(2014年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

予告編のイメージを期待して観ると盛大に肩透かしを食らう、ともすれば「つまらなかった!」て感想に行きついてしまいそうで勿体ない。
評価が低過ぎる。
ポスターや予告編から漂うムードとは全然違う作品でした。

劇伴がほぼ無い淡々とした静かな作品だけれども、
おじいちゃんたちのやりとりにほのぼのしてみたり、ちょっとドキッとするブラックユーモアもあったり、
なにより老い、病い、安楽死、認知症…と年齢とともに誰もが避けては通れない問題に正面から向合った良い作品。

本人が望むように自分らしく終わることもエゴ。
本人が苦しくても周囲が延命を望むのもエゴ。
何をもって「ハッピーエンド」とするのか。
考えるいいきっかけになる一本。

*

この作品と前後して「素敵なサプライズ」を鑑賞したのだけれども、
こちらはオランダもベルギーも尊厳死を認めているお国なので、暫くの間、各国の宗教観やら死生観を延々考え続ける羽目になりました。
(イスラエルは安楽死は有罪なのね。。。)
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