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ハッピーエンドの選び方のizuのレビュー・感想・評価

ハッピーエンドの選び方(2014年製作の映画)
3.7
これはその人の考え方によって全く評価が変わってしまうと思う。

テーマは「安楽死」。
昔から発明が好きな夫、ヨヘスケル。現在認知症が進みつつある妻、レベーナ。そんな夫婦と仲の良い夫婦。その夫婦のもう夫は長くなく、機械に繋がれ、’’無理矢理生かされ続けている’’。本人も死を望んでおり、妻ももう楽にしてあげたいと望む。ヨヘスケルはそれを聞き、安楽死が出来る装置を作るのだった。すると、ヨヘスケル夫婦の暮らす老人ホームの中でその装置の情報が広がってゆく。そしてまた、「妻を死なせてあげてほしい」と願い出る老人が...

「安楽死は救いか、それとも殺人か」
望まぬ延命により、病に冒され苦しむだけの日々。本人は死を望み、本人を支え続けた者は本人の意思を尊重する。
中盤の、ある夫婦に装置を使うシーンが何とも言えぬ気持ちになる。

91分と普通めなランタイムながらしっかりとテーマを描けていて、映画としてはほぼほぼ会話劇になってしまうんだけど飽きずに観れた。
ただ、変にシュールコメディのような作りになっていてそれがかなり残念。私としては特に笑える描写はなかった。

視聴 2024年4月10日
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