ゆっきー

ベートーヴェン通りの死んだ鳩のゆっきーのレビュー・感想・評価

4.5
字幕なしなので話はよくわからないけどチョー面白かった。写真ねつ造して政治家を強請る悪の組織に私立探偵が侵入捜査。そこの悪女と愛し合うようになるが、最後身元がバレ、撃ち合いになる。って話かな多分。

オープニングとラストの円環構造(立場逆転)、フラーらしい、「何そんなに急いでんの?もれるの?」って言いたくなるような性急なカット割、ドイツのロケ地を生かした追走劇、愛する男女が撃ち合う『白昼の決闘』のようなラスト、どれも最高、至高。

冒頭の追走劇で、病院の中を赤ん坊がいる部屋で銃撃しーの、車いすの人を階段から突き落とし―のと最高のアクションだった。
プロジェクタの光を体に当てた状態での長々とした女の顔に中国人の顔が重なる会話シーンも異様で好き。

ラスト撃たれた時の女の顔がアニメーションで割れる演出も異様! あと、組織のボスとの対決シーンで、斧で頭をかち割るのだろうがそのカット割も最高! 壁に刺さったままふにゃふにゃ揺れる剣!

女を尾行してたら映画館に入って、そこでかかってる映画が「リオブラボー」だった。探偵が興奮して、「うっひょーー!!ジョン・ウェイン!ヒーハー!!」とか叫んでてワロタ。でもドイツ語吹き替えされたジョン・ウェイン・・・
ゆっきー

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