活劇ファンタジー！パズーの恋愛物語。それに潜む飛行石と天空の城ラピュタ。ただ、忘れていけないのはドーラ。ドーラのモデルとなった人物が存在することを知っているだろうか。容易に想像はつくと思うが、宮崎監督の母だ。若かりしドーラが、タイガーモス号に飾られているがまさにそうだ。幼少期に感じた、母親像。あれほど、母性に満ち溢れた人物はいないが、宮崎監督はそれをドーラにもたせた。なぜか。監督の幼少期、母は病気持ちで、おんぶすらできず、泣き悔やんでいた、と某番組で語っていました。映画では元気いっぱい活躍してほしい、そんな思いがドーラにこめられたのではないでしょうか。ラピュタのエンディング曲の歌詞を自ら書き下ろした。その中のセリフにはこんなことが書いてある。「かあさんがくれたあのまなざし」子供たちに何もしてやれず、悔しい。目が語っていたのではないでしょうか。その眼から優しさ、愛情を感じ取った監督。すごい深いと思いました。
