このレビューはネタバレを含みます
母と息子の距離感って、たぶん難しいんだろうなぁと日頃から思いますが、
ある意味この親子はとても良い距離感。
母は息子の幸せを願うけど、世界が広がっていく息子を難しく感じてしまったり、
息子は息子でシングルマザーの母の幸せを心配しているだけだったり、
いやずっと仲良しじゃん!という空気感と距離感がとても良かったです。
たまに余計なこともするけれど。
ひと夏の出来事、という宣伝文句通り、その後の人生でそれぞれ別の道を歩んでいくあたりもリアル。
これが「みんな一緒に幸せに暮しましたトサ」みたいな展開だったら、途端に胡散臭くなっただろうな(笑)
たまたま同時期にその場所にいた人たちの人生が交わる瞬間って、上手く言えないけどロマンですよね。
2021/12/0