Rumi

20センチュリー・ウーマンのRumiのレビュー・感想・評価

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)
4.0
一言でこうだったと言えるような内容ではないのですが、それでもひたすらに愛を感じられる作品でした。
キャラクター一人一人が自分の個性を良くも悪くも思い切りぶつけている姿がなんだかかっこよかったです。
というか、これだけの愛を持って真剣に誰かと向きあって、寄り添って、話し合って、ぶつかり合うということ自体、日本人にとってはそんなに身近な出来事ではない気がするので憧れてしまいます。
ジェイミーがスケートボードで道路を駆け抜けるシーンはグザヴィエ・ドランのMommyを思い起こさせるようで心が熱くなりました。
映像も特別印象的な撮り方をしている訳ではないのに、おしゃれに、きれいに、美しく撮られていて、そこに加わるレコードサウンドな音楽がとーっても良かったです。
邦題はあえて母親にフォーカスしてウーマンに変更したのでしょうか?
本来ならばウィメンであるべきだと思うんですが…どちらにせよ、女性の強みと複雑さと優しさがたくさん溢れていて、ユーモアもあって、ちょっと難しいけれど素敵なテーマの映画でした。
Rumi

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