ミルトン

20センチュリー・ウーマンのミルトンのレビュー・感想・評価

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)
4.2
人に寄り添うということは誰もが望んでいる事で、だけどそれに向き合うのって意外と難しい。

ふんわりとした空気の中で主要人物5人の人生がぎこちなく、それでいて濃く濃く伝わってくるこの不思議な感覚がたまらない。

「人を思いながらも自分自身を見失わない」ように健闘する不器用な姿がどうしようもなく可愛らしくて、良かれと思ってしたことが空回りしてしまうようなあの感覚にすごく似てる。みんな人を大切に思うことのできる人たちだからこそ上手くいかない。

人間、きっと生きているうちに壁にぶつかって上手くいかないなんてことは当たり前なんだけど、その不器用な姿がいいんだろうなと思った。自分のしたことが正しかろうが間違っていようがその辿ってきた道が自分の人生になる。素の自分でいることの素晴らしさ、大切さを感じました。

人によっていろんな感想が聞けるんじゃないのかなという感じの作品。早く見直したい。
ミルトン

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