うだるような夏の中、1人の女性の日常をモノローグと共に語る。岩井俊二初期作品。
1992年版を鑑賞。変態だ。岩井俊二のポルノスレスレで女優を魅力的に撮るスタイル、歪んだ愛のかたち、季節感を感じさせる情緒溢れる映像、アイコニックな画面を作る(今回なら部屋の中での水浴び)といった作家性と才能が既に初期からあったんだと確認できた。
リップを塗るシーンが強調されるのも「らしい」。
殺人事件のコラージュ、全編に渡るモノローグ、ホラーテイストなアパートはいかにも90年代の空気でたまらなかった。
というか、黒沢清の『学校の怪談』といいこの時の関テレはどうなってるんだ。フックアップが異常。