このレビューはネタバレを含みます
久しぶりにめっっちゃ良い映画見た…!!
私の記憶ではこの作品以降、A24の評価が上がったという印象を持っていたが、この映画を観たら納得した。
主人公の高校生〜大学生になるまでの日常を描いていて、派手な事件が起こるわけではなく実際の高校生の生活であり得そうな出来事だけど、俳優の絶妙な演技の間や表情でリアルに表現していて、自分の高校生活を追体験しているような感覚になった。
また画面の色味がアンバーがかっていて、フィルムで撮っているような質感だったり、夕日や朝日のシーンなど光が綺麗な印象を受けてみていてなんだか心地良かった。
また、音の編集も素晴らしくて、シーンに入る前からうっすら音楽が流れていて、観客が気づかないくらい自然に音が鳴り出していてシーンとシーンの間の繋ぎ目がすごくスムーズだった。
特に、お気に入りは年越しのカウントダウンの声が先に入っている部分!
めちゃくちゃ勉強になるから何回でも見返したい…!!
あと映像の取捨選択も良くて、シスターの車にイタズラするところもイタズラし終わったところにジャンプしていて、間延び感がなくてすごいなと思った。
あと、この映画の魅力的なところは登場人物がみんな個性的で立っていて、魅力的な所だと思う。
最後の母親が素直に空港のゲートまで主人公を見送らなくて、車で泣きそうになるシーンにはめちゃくちゃジーンときた。
この母親の女優さん、めっちゃ見たことあるけど誰なんだろ。
親友とは一度離れちゃうけど、プロムの時に関係性が戻って、自分のことのように嬉しかった。
たぶん主人公と親友の関係を応援したくなるのはリアルな高校生みたいな会話と行動、二人の空気感があってこそなんだろうなと思う。
ティモシーシャラメはめっちゃカッコよかった…!1番のハマり役かも。謎が多くて目線がめっちゃセクシーすぎないか。
気怠げな悪い男感もめっちゃ出てて良かったなぁ。
お父さんもめっちゃ良い人やったなぁ。
ノックするのはお父さんだけって言うセリフ、人柄を表してたなぁ。
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撮影監督:サム・レヴィ
カメラ:Alexa mini
レンズ:Panavision ultra speed mark Ⅱ
カメラの存在感を減らすため、手持ちではなくほぼドリーを使用している
故郷のシーンは黄みがかった色味
NYは青系
最後の教会のシーンは黄色(故郷のように感じる心理描写)