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レディ・バードのみのネタバレレビュー・内容・結末

レディ・バード(2017年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

レディバードにすごく共感しながら見た。学校の友達と話すとき、見栄張って嘘ついちゃうことがある。そんでそれは後々自分の首を絞める。本当は先生のこと好きなのに、周りに合わせて悪口とか言っちゃう。話を盛り上げるために自虐的に、面白おかしく話して、それが親を傷つけるかもしれないことに気づかない。プロムキャンセルしようってなった時も、こうやって周りに合わせてやらなかったこと、後々あの時断って自分の意見を言えば良かったって後悔してること思い出したから、レディバードがプロム行くって言って嬉しかった。

それになにより、母親との関係はマジでこんな感じ。このドレス良い!って思っててもお母さんにマイナスなこと言われてせっかく上がったテンションが下がってなんでそんなこと言うのってなる。そんで不機嫌に試着室に戻る。母親に文句言われると反論して、紙持って私に使った額全部言って!将来お金稼いで返す!とか無茶苦茶なこと言って、最終的にムカついて物に当たって逃げ出す。なんかもう自分を客観的に見せられてて恥ずかしいくらい。でも、なんだかんだでお母さんのことが好きで、お母さんに自分のことを好きでいてほしい。泣いてると肩寄せてくれてそのあと一緒に家探しするところとか良かった。娘の好きなことを知ってくれていることと、優しくそれに誘ってくれるところ

「もしこれが限界だったら?」ってセリフ(吹替の)が刺さった 字幕だと「今の私が最高なら?」
憧れの人がいる。なりたい自分がいる。それはアイドルとか芸能人とかそういう遠い存在じゃなくて、同じクラスの自分より人気だったり才能があると感じる人。遠いのに、同じ空間にいるから、届きそうな気がして手を伸ばしてしまう。でも、自分はそうはなれないこと、偶然同じ空間にいるだけで、手は届かないことをそのうち知っていく。自分は1番にはなれないこと、才能がないことを知る。

大学を卒業して、故郷を離れて就職する今のタイミングにこの映画を見れてすごく良かったと思う。今の私はずっと住んでた街を意味もなく散歩して感慨深くなってるから、車を運転しながらサクラメントを眺めるレディーバードの顔、そして母の顔を見て泣いちゃった。サクラメントの街並みは私の街とはもちろん全然違うし、映画の最初は綺麗な場所だなーって知らん土地を見る目線やったんやけど、最後らへんになるとサクラメントの風景を通して自分の地元の街並みを思い起こしてた

そして私はまだ故郷にいるけど(来週引っ越す)、新しい土地で一人暮らしを始めたらまた違う気持ちになるかもと思うと早速見返したい 親のありがたみとか、故郷の良さって、離れてから気づくんだろうな

レディバードがそう名乗るのをやめてクリスティンと名乗った意味を考えている

てか海外の家って、というかサクラメントの家って、玄関から道路までの芝生めっちゃ良いよな

そしてティモシーシャラメはもう最初のバンドシーンからうわ...てなった 顔立ち!そこから発される雰囲気!画面の圧!そしてジェナのホームパーティで1人暗いプールのふちにいるのを見てさらにやっばもうなにこいつてなった もうまとう雰囲気がすごいよな でもだからこそ、喋ったときの別の意味でのうわこいつやば感がすごかった笑
み