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レディ・バードのssのレビュー・感想・評価

レディ・バード(2017年製作の映画)
5.0
泣いた〜。
2002年、高校生。
私と同じ。

ふと流れる音楽に完全に心が当時の心境に持っていかれてヤバかったー!

保護者の庇護の元で暮らしている。
そのぬくぬくさを心から感謝できずに、自分の自我だけがメキメキ育っていく。

なんで金持ちの家に生まれなかったらんだろ、もし私が…
のifのことで頭いっぱいで何故か怒りにすり替えられるこの気持ち。
わかる。超わかる。
環境は変えられない。
そして自分の限界にも気付き始めて、宇宙飛行士にだって何にだってなれないとわかってくる。
そのぶつけどころに迷ってる。
だからなんだか家族にあたっちゃう。

まったりとシアーシャ・ローナンとティモシー・シャラメの透明感を堪能しようと思っていたのに、刺さりすぎて号泣しながら観てた。
なんか、ずっと涙が止まらなかった。

ダイレクトに響く、当時のミュージックのセレクトが完全に私をあの時へタイムスリップさせてしまったから、当時抱いていた気持ちを鮮明に思い出したんだろう。ずるい。

「ママはノックしない」
超わかる。うちも同じ。
イニシアチブを握りたがる私と母。
喧嘩する数も妹と母より、私と母の喧嘩の方が数億倍多い(笑)
本音以上に思っていないことまで言ってしまいがちな私達。

これを観てから母にちょっとだけ優しくなれたことは秘密にしておきたいことのひとつ。

2018/6/13
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