Kana

レディ・バードのKanaのレビュー・感想・評価

レディ・バード(2017年製作の映画)
2.0
アメリカの田舎町の、どこにでもいる思春期の女の子。
イケてるわけでもなく、ダサいわけでもなく、ただちょっと母親とうまくいかない女の子。
誰にでもある高校最後の年を、どんな風に過ごしてどんな未来を描くのか、そんなお話。

主人公の反抗ややんちゃな行為は微笑ましいレベルで、本当に大切なことや他人への思いやり、言っていいことといけないことをちゃんとわかってると思う。
大学の学費をバイトで貯めたり、裏切られた相手の悩みを受け止めたり、心無い相手を切り捨てたり、多少はバカなこともするけど、すごく純粋で心の広い女の子。
だけど母親は…全然自分を省みない。
いつも感情的でお説教口調で、話を聞いてくれないし、娘をダメな子って決めつけてる。
普段は全然褒めてくれないくせに、怒ったら無視するわ、言っちゃいけないことを平気で言うし、娘の心より自分の都合を最優先してる。
それで愛してるって言葉だけ言われても、そんなの怠慢だと思う。
こんな母親には絶対になりたくないなって思ってしまいました。
スリービルボードの母も結構ひどかったけど、あれは酷いってわかってるからもう仕方ないけど、この映画ではなんだか母も大変なんだよ…と同情的に描いているのに納得がいかない…。
Kana

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